パンを手にした馬のキャラクターが目印の「焼きたてパン工房サラブレッド」。手づくりにこだわり、かむほどに味わいが増すバケット、ふわもちな食パン、惣菜パンや菓子パン、サンドイッチなど、毎日食べても飽きないパンばかり。同店で正社員として働く小野田さんに、働きはじめたきっかけ、パン屋の仕事の魅力をお聞きしました。
多くの世代に愛されるパン職人を目指して
——「サラブレッド」で働こうと思ったきっかけを教えてください。
高校3年生のとき、パン職人をしている兄が、仕事の楽しさややりがいを話してくれたことがきっかけで、私もパン作りに興味を持つようになりました。その後、製菓の専門学校に進み、パン作りの面白さに夢中になり、「将来はパン屋さんで働きたい」と考えるように。幅広い年代のお客さまがいらっしゃる「サラブレッド」なら、パンを通じて多くのお客さまを笑顔にできると思い、就職を決めました。
——仕事はどのようにして覚えていったのですか?
1年目は販売を担当し、レジやパンの仕上げ、陳列を任されました。「サラブレッド」はパンの種類が豊富で、どのパンにパセリを乗せるのか、ブラックペッパーを振るのかなど、最初は全く覚えられませんでした。それでも、先輩方が丁寧に教えてくれますし、仕事前にはメモを見返しながら、少しずつ覚えていきました。
——今は製造も担当されているそうですね。
はい、生地の仕込みのほか、クリームパン、粒あんパン、カレーパンなどの包餡(ほうあん)を担当しています。専門学校でも実習用の小さなお店でパンの製造・販売をしましたが、「サラブレッド」のような大きなお店で、これほど多くのパンを作るのは初めてで驚きました。朝7時には焼きたてパンを並べ、10時やお昼などにもお客さまに焼きたてを提供できるよう、次から次へとパンを作るので充実感を覚えます。
——働きはじめて1年ほどがたちますが、成長を感じますか?
パン作りについては、まだまだ勉強中です。もともと人と話すのはあまり得意ではなかったんですが、販売を通じてお客さまとお話しすることもあり、少しはコミュニケーション力も向上したのかなと思います(笑)
お客さまの「おいしい」が、成長する力に
——パン屋の仕事のやりがい、楽しさを教えてください。
昨日までできなかったことが少しずつできるようになると、自分の成長を実感でき、やりがいにもつながっています。実は、お客さまがどのパンにしようかなと、楽しそうに選んでいる姿を見るのがすごく好きなんです(笑)。お客さまと直接話す機会は少ないですが、「このパン、おいしいね」と声をかけていただくと、素直にうれしく、この仕事をしていてよかったなと思います。
——パン屋で働くために必要なスキルとは何でしょうか? 未経験でも大丈夫ですか?
初めての方でも、包餡や成形は専門知識がなくても先輩が丁寧に教えてくれるので安心してください。とは言え、何度も同じことを聞くのは失礼になるので、ちゃんとメモを取ることが大切です。いろいろな先輩のアドバイスを参考にしながら、自分に合ったやり方を見つけることも大事です。まずは、先輩方の話を素直に聞き、学び続ける姿勢が大事だと思います。
——今後の夢を教えてください。
パンを通じてお客さまに笑顔を届けたいという夢があるので、もっとたくさんのお客さまに笑顔になっていただけるよう、がんばりたいです。例えば、お店では季節限定のパンを販売しているので、秋なら紫芋を使ったパンなど、いろいろと提案したいと思います。
——パン屋で働きたいと思っている方へ、アドバイスをお願いします。
このお店は広く、パンの種類も多いので、たくさんのパンを作りたいという意欲のある方にはぴったりだと思います。土日はお客さまが多く忙しいですが、その分、早く成長できます。「お客さまを笑顔にしたい」とおい思いがある方に応募していただけたらうれしいですね。