子どもから大人まで幅広い年代のお客さまが訪れる「焼きたてパン工房サラブレッド」。カレーパンや塩パンなどの人気商品をはじめ、季節限定のパンなど、100種類ほどが店内に並びます。同店で3年ほど正社員として働く竹内さんに、働きはじめたきっかけ、パン屋の仕事の魅力についてお話を聞きました。
日々の成長が、なによりのやりがい
——「サラブレッド」で働きはじめたきっかけを教えてください。
小さい頃からパンが大好きで、休日には家でパンを作るほどでした。浜松市内の製菓専門学校に進学し、卒業後はパン屋で働きたいと考え、いろいろなお店を調べる中で「サラブレッド」を知りました。どのパンもおいしく、品ぞろえの豊富さも魅力で、学校の先輩がこちらで働いていたこともあり、安心感もあって応募を決めました。
——パン作りの経験はあったとのことですが、不安はありませんでしたか?
専門学校には研修用の小さなお店があり、パンや洋菓子の販売実習をしていたので、流れはおおよそイメージできていました。それでも「サラブレッド」は人気店なので、思っていた以上に忙しいですが、その分、やりがいを感じています。
——どのように仕事を覚えていきましたか?
先輩方に教えてもらいながら、一つひとつ技術を習得していきました。ツイスト系のパン作りには、生地をねじる工程があるんですが、最初はコツがうまくつかず、きれいに仕上がらなくて苦労しました。先輩に手の動かし方のコツなどを教えていただき、半年ほどで、ひとりでできるようになったときは本当にうれしかったです。
——パン屋の仕事のやりがい、楽しさについて教えてください。
パン作りは、コツコツと同じ作業をするので、スピードが速くなったとか、うまく成形できたとか、自分の成長を感じられるのがこの仕事の楽しさの一つだと思います。例えば、クリームパンの作り方一つでも、クリームをきちんと真ん中に包めないと、焼き上がるとパンが横に傾いてしまうんです。きれいに仕上がったパンが並んでいるのを見ると、うれしくなりますね。
経験を積むたびに、夢が広がる
——働きはじめて3年ほどたちましたが、今の心境を教えてください。
1年目は、与えられた仕事を覚えるのに必死でした。2年目になると後輩ができ、指導する立場に。どうすれば相手に分かりやすく伝えられるかと悩んだこともありました。パン作りはチームプレーなので、周りとペースを合わせ、どう行動すれば効率的か考えながら仕事をしていました。3年目になり、生地の仕込みといった新しい役割も任せられるようになり、まだまだ勉強の毎日です。
——パン屋で働くにあたり、必要なスキルとは何でしょうか?
細かな仕事もあるので、手先が器用だと仕事はしやすいと思います。パン作りの経験が、あれば頼もしいですが、「サラブレッド」では未経験からスタートする方も多いです。大切なのは、分からないことは恥ずかしがらず先輩に聞き、ちゃんとメモを残すこと。それさえできれば、あとは大丈夫ですよ(笑)
——今後の夢を教えてください。
「サラブレッド」はパンの種類が多いので、もっとたくさんのパンを作れるようになりたいですね。あと、季節ごとにオリジナルパンを販売しているので、いつかその企画に携われるようにもなりたいです。
——パン屋で働きたいと思っている方へ、アドバイスをお願いします。
いろいろなパン屋さんへ行ってみるのもおすすめです。自分好きな味やお店の雰囲気を知ることで、働きたいお店のイメージが見えてくると思います。一緒に働ける日を楽しみにしています!